名も無き海の境界線の日記です。ぐだぐだ書いていくつもりです。
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こっそり企画の方に票が入っていて嬉しかったりする音刃 雫です。
今日は日曜日、おっさんの日です。 何気にかっこいいおじさまおじい様が大好きな音刃 雫…。自分で書くおじさまたちはどうにもこうにもエセというか若いのが残念なところです。 ちなみに、話は前回の続きです。 前回のは こちら です。 というわけで私なんかのおっさんでよければ続きからどうぞ。 ~おっさんデー2~ 「…他の仲間は全員死んでしまいました。」 パラディンの口から淡々と語られた言葉にブシドーはぽかんとする。 「ま…恥ずかしい話だが、ここの五階に居るでっかい魔物に仲間は全員食われちまったうえ、俺様も深い傷を負っちまった。右肩から左の脇腹にまでできた傷は未だに消えりゃしねぇ」 軽い口調でそう語るガンナーの瞳に少しだけ翳りが見えた気がして、ブシドーは次の言葉をどうかけるべきか考える。 パラディンは溜息をもらす。 「それを、婦女子を口説く時の『武器』として使おうとか言っていたのですから本当にお恥ずかしい…。」 「馬鹿じゃな」 「うるせぇっ!俺様はな、冒険ができなくても美女と酒があれば生きていけるんだ!」 物凄くダメダメな理論を聞かされてしまい、ブシドーは自分が少しでもこのガンナーに同情したことを心の中で後悔した。 しかし、ふと…ブシドーは二人に向かって質問する。 「では、何故うぬらは迷宮に居るのだ?それがしが単身で潜るは同志が見つからぬが故…。しかし、仲間を失ったうぬらは何を求めて再びこの迷宮を訪れるのか…」 「宝…金…名誉…。後は噂の公女様にお目通りできれば…」 ガンナーのわかりやすい答えにブシドーは呆れる。もしも、パラディンがいなければ「下衆が」と罵っていたところだろう。 パラディンは申し訳なさそうに苦笑していたがしばらくしてこう言う。 「彼は、こんな風に語りますが…本当は仇討などと申しておりまして…」 「ふむ…そなたは付き添いか…」 「はい、彼一人では危ないので。」 きっぱりと答えるパラディンに「おいっ」とガンナーが軽く声を上げる。 ブシドーは言った。 「……二人でか?」 「俺様は一人でもいいんだぜ?」 ガンナーはそう言って笑みを作る。 ブシドーは言った。 「…それがしの命、うぬらに任せてみよう」 「は?」 ガンナーは首をかしげる。パラディンは目を見開いていたがしばらくして言葉の意味を理解してブシドーに質問する。 「なぜわたした達に?」 「こちらとしては、ギルドを作ったはいいが入る者も居らぬ。ならば、仇討であろうがなんであろうが複数人で樹海に挑める方が有利と言うもの…。それだけだ…」 「…わたしは歓迎します。ですが・・・」 パラディンはそこまで言ってちらりとガンナーの方を見る。 ガンナーはしばらく考えた後に銃をしまって言った。 「帰るぞ」 「え…。」 パラディンが困惑する。 ガンナーはつかつかと樹海の中を歩いていき…。 「俺様はルフ。俺様のギルドは人員不足だからな…休みなしで挑むぞ」 ガンナー・ルフの言葉にパラディンは嬉しそうに目を輝かせる。ブシドーはそんなルフに見えないように小さく微笑み答える。 「望ところじゃ」 かっこいいおっさん…。かっこいいおっさん…。 だめだ。かっこよくない。 PR |
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